forest_kouki

論文紹介

救急退室のハイリスク処方9.4%─ベンゾジアゼピンが最多37%を占める全国データ

救急外来を退室した高齢者の9.4%がGEMS-Rx該当のハイリスク薬を3日以内に調剤されていた。最多はベンゾジアゼピン系で37%。女性は調整オッズ比1.43倍とリスクが高い。61万件超のMedicareデータが示す実態を読み解く。
論文紹介

認知症のChEI→抗コリン薬カスケード、せん妄HR1.35の実態

ChEI開始後60日以内にOAB治療を要した2,693例中7.5%が抗コリン薬を選択。せん妄HR1.35、転倒HR0.66だがイベント数はわずか8件と3件、95%CIは広く「安全」と断定できない実態を報告する。
論文紹介

電子カルテ通知で脱処方が1.4倍に増加、しかし多剤併用の高齢者には届かず

米国1,146例のJAMAクラスター無作為化試験で、電子カルテ通知は高齢者の脱処方率を通常ケア比で最大10.4ポイント押し上げた。ただし抗コリン薬などを複数クラス併用する多剤併用層では効果が消失、単剤患者にしか届かなかった。さらに減薬量ではなく中止の可否のみが動き、漸減までは牽引できていない点も見逃せない。
論文紹介

認知症治療薬(ChEI)と抗コリン薬の併用でせん妄リスク1.56倍に上昇

コリンエステラーゼ阻害薬を新規開始した高齢アルツハイマー病患者14万3320例のうち、37%が中等度以上の抗コリン負荷を保有。低/無負荷群と比較し、中等度負荷でせん妄リスクは1.56倍に上昇。ChEIと抗コリン薬は薬理学的に相反し、併用は治療効果を打ち消しかねない。導入時の処方レビューが鍵となる。
論文紹介

高齢者の処方カスケード実態、入院時保有率13%・最多はCa拮抗薬×利尿薬

高齢者1万人超のレジストリ研究で入院時点の13%が処方カスケードを保有。最多はCa拮抗薬の浮腫を利尿薬で治療する組み合わせ。入院中の是正474件に対し新規導入305件、退院3か月後も31件発生と移行期の脆弱性が浮き彫りに。
論文紹介

高齢者の甲状腺薬中止、成功率25.7%が示す減薬の分岐点

60歳以上370人の前向き研究で、レボチロキシン中止に25.7%が成功。低用量継続例ほど成功率は高く、QOL悪化も見られなかった。減薬候補の見極め方を解説する。
論文紹介

薬が転倒を招く? 日本独自の指標「JARS」で守る、高齢患者さんの安全とQOL

日本老年薬学会が策定した抗コリン薬リスク指標「JARS」。大垣市民病院での約2万人データ検証により、JARSスコアと転倒リスクの相関関係が明らかになりました。臨床現場でできる対策も解説します。